

不倫問題専門カウンセラーの花田好久です。
近年、熟年離婚(同居期間20年以上の夫婦の離婚)が増えており、最新の統計では離婚全体の2割を超えたとのことです。
スマホやSNSの普及で離婚に関する情報が得やすくなり、自分の状況を他の夫婦と比較しやすくなったことが背景にあると言われています。
「私の置かれている状況はおかしい」「私は不当に扱われている」と気づいた妻が、我慢をやめて離婚という行動に出るケースが増えているのでしょう。
私のカウンセリングでも、夫との再構築と離婚の狭間で悩んでいる方は多いです。
不倫をした夫に失望する妻は多いですが、不倫をしたからといって、すぐに夫を嫌いになる妻は少ないです。
夫のことを嫌いになりきれていれば、ある意味ではラクになれます。条件さえ整えば、離婚に向けて行動を起こすだけですからね。
むしろ、「不倫をした夫を嫌いになりきれていない方」の方が苦しいのかも知れません。
夫婦再構築を目指しているものの、夫の努力や反省が不十分だと、再構築もなかなか上手く行きません。
そうなると、「夫は変わらないし、離婚した方が良いのかも知れない」と考えます。
ただ、その時点でも夫に情がある(嫌いにはなりきれていない)と、すぐに離婚を決断するのは難しいものです。
こうして、妻は再構築と離婚の狭間で悩み、「どっちつかずの苦しみ」を抱えることになるわけです。
そして多くの場合、妻は「再構築も離婚も選べない自分」を「優柔不断」「依存的」などと責めることになります。
この苦しみを和らげるには、自分で自分の気持ちを認めて、肯定してあげることが大切です。
再構築が難しいと分かっていて、夫を嫌いになりきれないのも、離婚を決断しないのも、決しておかしいことではありません。
妻が優柔不断なのではなく、「あえて選択しないことを選んでいる」だけです。
それだけ夫を深く愛し続けていて、夫婦として築いてきた歴史を大切にしている証とも言えるでしょう。
自分の気持ちを否定しないこと、自分で自分を責めないこと。それを意識するだけでも、苦しみは和らぐものです。
答えをすぐに出す必要はありません。焦らず、自分のペースでじっくりと気持ちに向き合っていってください。
カウンセラーと対話しながら、ご自身のお気持ちに向き合い続けることで、自然と気持ちが一つにまとまってくることもありますよ。